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トランプ政権はドル高志向なのかドル安志向なのか?

オプコア会員向けのデイリー・メルマガを転載します。
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トランプが保護主義を強調すれば、世界が動揺して株が下がり、昨日のようにインフラ投資(カナダからのパイプライン)に署名すれば株が上がります。
世界がトランプしか見ていないので、その言動に一喜一憂するわけです。

NYダウは112ドル高。
225は、昨日の日経平均株価の終値から300円近く上がっています。驚きます。

今の株は、やはり為替に強く連動しています。
要するに、トランプ政権が「ドル安志向」なのか「ドル高志向」なのかで、日本株が上に下に飛ぶわけです。

少し掘り下げますか…。

トランプ自身は「ドル安を容認して製造業を支える」方向です。
先週17日のウォールSt.ジャーナルのインタビューでも「ドルが高すぎる」と発言していました。

ムニューチン財務長官の動向が気になるところですね。

この男はゴールドマンの幹部だったのですが、でも、トランプは新たにムニューチンを徴用したということではありません。
選挙期間中から、陣営の財務責任者をやっていた男です。
もとからトランプの側近だったということ。

で、ムニューチンが(為替について)どういう考えを持っているのでしょうか?

昨年11月のTV出演の際に、彼は(どちらかというと)ドル高容認の発言をしていました。
しかし、23時間前に、彼はこう発言したそうです。


【日経新聞・ニューヨーク=平野麻理子】
ムニューチン次期米財務長官が「過度に強いドルは米国経済に短期的にマイナスの影響を与える可能性がある」との考えを示していることが23日夕、米ブルームバーグ・ニュースの報道で明らかになった。
先週開かれた公聴会後に米上院議員から受けた質問にムニューチン氏が回答した書簡を同ニュースが入手した。
ムニューチン氏はトランプ氏が「ドルは強すぎる」と言及して市場が動揺した際、「長期的には『強いドル』が重要だ」と火消しに動いた。だが今回は一転、トランプ氏に沿った発言となった。

どうやら、基本線はトランプと同じようですね。
ウォール街の代表ということでもなさそうです。
少しホッとしました。

そして昨日トランプは、米国自動車3大メーカーのCEOと会談した際に、強烈に「ドル安政策」を要求されています。

やはりどちらかというと、ドル安志向で行くのではないでしょうか?トランプ政権は。

しかし、FRBが再度利上げを行う話になると、金利が日銀によって無理やり固定されている日本との金利差は広がり、ドル円は円安方向に圧がかかります。

でもでも…実際FRBはそんなに利上などをできるのか…?
去年までさんざん「利上げするするサギ」を行ってきたFRBです。

さらなる利上げは、トランプのインフラ投資の足を思いっきり引っ張ります。

今までずっと書いてきた理由も踏まえ、私はさらなる利上げは難しいのではないかと思っています。

225急騰ですが、どうということはありません。
トランプの動向で上げたり下げたりしているだけです。
落ち着いていきましょう

 


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