金融危機はドイツ発か?
さて。
世界情勢が混とんとする中、株価だけが底堅い日々が続いています。
英国のブレグジット問題はハードクラッシュに向かっています。
要するに「合意なき離脱」ということです。
なのに英国株は現在上昇基調です。
ドイツは移民流入でボロボロであるし、前にも書いた「ドイツ銀行が破綻」というニュースがいつ飛び出してきてもおかしくない状況…
なのにドイツDAX指数も現在上昇トレンドです。
ドイツ銀行は、7500兆円(5500兆円という報道もありましたが)のデリバティブを抱えています。
異常すぎて、笑うしかないくらいの悲劇です。
ドイツ銀行の売り上げは4兆円程度です。
年間売上げの1875倍のデリバティブを抱えているのです。
デリバティブは、リーマンショックの時に、金融クラッシュを避けるため、急遽「貸借対照表から外してよい」ことにしてしまいましたから、
正確な数字など誰にも分らないのですが、1875倍が1000倍に減ったところで状況は何も変わりません。
(ちなみに米系の大手銀行も皆、数千兆円クラスのデリバティブを抱えています)
リーマンショックで破綻したリーマンブラザーズも、このデリバティブの焦げ付きで破綻したわけです。
リーマンブラザーズの格付けは「AAA」だったんですよ。
どれだけいい加減なのでしょう、世の中は。
おそらく破綻は突然来るのでしょう。
たぶんドイツ銀行破綻に掛けたCDS(クレジットデフォルトスワップ)も大量に出回っているでしょうし、
実際に破綻が起きると、世界中にパニックが広がるはずです。
ファープットを買っていない方は買っておくことをお勧めしますよ。
それにしても・・・世界は悪いものに蓋をしつつ、カネを刷って株高を演出してるわけです。
世界のデリバティブ残高は、もうはるかにリーマンショック前を超えています。
たしか7京円くらいはあったはず。
我々の公的年金の運用先も7割くらいリスク資産にぶち込まれています。
もうアウトですね…