加計学園問題は「国家戦略特区」と「文科省」が、それぞれ自益を追求した結果生まれた日本の汚物
あまりに情けないこの問題。先週金曜に配信した会員メルマガを抜粋して掲載します。
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加計問題についてです。(たぶん総括になります)
前に私が主張していた点を、ラジオで、同じ視点で解説していた人がいました。
「どっちもおかしい」…これが私の立場ですが、その方もそんな立場のようでした。
どう「どっちもおかしい」のか?
そもそもこの問題は「文科省 vs 国家戦略特区」のもめごとなんです。
それを反日マスコミがあおって、「このチャンスに政権をつぶせ」とやっている。
ここでは反日マスコミのひどさ加減は置いておいて、文科省と戦略特区について(どうおかしいのか)まとめてみましょう。
■文科省
獣医学部の設置を「告示」によって事実上不可能にし、「獣医業界の利益独占」と「天下り先の充実」を、国益に優先してごり押ししてきた。
そもそもこれの真ん中にいたのは前川氏であって、彼は正義の見方ではない。(逆恨みの権化)
そもそもこんな設置認可権限を役所が持っているのは日本だけで、非常におかしなことだった。
■国家戦略特区
これは、上のような(異常性のある)役所の岩盤規制に対して、首相官邸や(竹中平蔵氏のような)民間の人間を入れた特区諮問会議が、力で「治外法権的なビジネス」を推進する仕組みです。
私の持論になりますが、これは国益云々というより、一部の「お仲間」に好き放題ビジネスをさせるために存在する制度なんでしょう。
総理を支える人や企業、そして諮問会議の構成員の関係企業など…。
特に竹中平蔵氏などは露骨に自分の会社に我田引水しています。
どっちもどっち。好き放題。
国益につながる立派な仕事ではありません。
このふたつ(文科省と国家戦略特区)がぶつかり合ったのが、今回の加計問題ですが、問題点は以下にあります。
1. 国益が無視されて、それぞれの権力が「自分たちの利益」しか考えずに行動している点。
2. その学校、そのビジネスが、本当に日本のために必要なのか?の「慎重な議論」がすっ飛ばされて、物事が「チカラ技」で進んでいく仕組み自体がおかしい。
例えば今回も、あるべき議論がなされないまま来ています。
獣医学部の新設はどう必要なのか? どう必要でないのか?
加計学園の計画のどこが良くて、京都産業大学のそれのどこが劣っていたのか?
(加計学園を不認可にしていた文科省は、その理由を述べることすらなかった)
誰もそれらについて検証せず、表面的な「文書があるだのないだの」「出会い系がどうだの」…そんなことばっかりで何か月も時間が過ぎてしまった…
この国のリーダーたちの頭は大丈夫か?
メディアも、そして国民も…?
本当に心配になってしまいます。
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