妙に株が底堅い理由をふたつ。
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米中貿易戦争が激化する中、妙に株価が底堅いです。
今日あたりの日経225は、直近の上値抵抗ゾーン(22300円台)を上抜けるかどうかの攻防になるのではないでしょうか?
株が底堅い理由をふたつ紹介してみます。
ひとつには、最近の世界規模の自社株買いがあると思っています。
多国籍グローバル資本が、世界中の優良会社のオーナーになっています。
彼らは「もの言う株主」となり、株価を上げるために「自社株買い」を迫ります。
言いなりの日本企業でも自社株買いが沸き起こっています。
それで株価が支えられている…という一面はあるはずです。
もの言う外国人株主は、すぐ目先の利益を求めてきます。
よって、かねてからの日本の「モノづくり文化」がどこかへ行ってしまいました。
1~2年で結果が出るような投資しかさせてもらえないわけです。
そして、彼らの要望に応えるために、一流企業までもが粉飾やデータ改ざんをやるようになってしまった。
本当にろくなものではないです。
武士道精神から始まった、日本の貴重な文化・精神構造がことごとく破壊されてしまいました。
株が底堅い理由のもうひとつは「ドル高の予想がたっていること」です。
トランプが仕掛ける中国との貿易戦争や、トルコ、イラン、ドイツなどへの恫喝(従来の体制の破壊工作)によって、世界が混乱しています。
トルコリラの暴落が起こり、それが世界中の新興国通貨の急落につながりました。
ベネズエラがハイパーインフレ、たしか…10万分の1へのデノミ。
このように世界に混乱が広がると、マネーは新興国通貨から米ドルへ流れていきます。
おりしも米国は(米国だけ)利上げが連続しているので、米国への資金流入は止まりません。
トランプのレパトリ減税も効いてきます。
中国などへ進出したグローバル企業が米国に戻り、巨額の資金を米国内に持ち込みます。(レパトリエーション)
そして米国内に工場を立て直すなど、巨額の投資をしていきます。
これがまた株高の原因になります。
トランプの政策は、はっきりと目的を持っているし、まことに的確だと感じます。
アメリカを復活させようとしている。
コール売りはなかなか利益確定できない状態ですが、べつに強く踏まれているわけでもないので、静観でお願いします。
225が上抜けして、上昇トレンドに乗っていくようならヘッジも検討していかなくてはなりませんが、
この、貿易戦争が激化する中で、中国株・人民元が安値を更新している中で、いきなりリスクオンになる理由もありません。
やはりしばらくはもみ合い相場が続くのではないか…私はそう考えています。
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